実は私は経済学を学んでいました。
経済運営は非常に難しいです。勉強すればするほどそれがわかります。
現実の国家でさえ、優秀な官僚・経済学者を揃えていても、理想とは程遠い経済です。
それと比べると現在(5.5)のFF14の経済政策はかなり優れています。
それこそ経済学最先端のアメリカから経済学者を雇ったのか!?と思うレベルです。
ただし、最初からよかったわけではなさそうです。
今回は経済の面からエオルゼアを書いていこうと思います。
新生:ハウジング価格で大炎上
新生時代、FF14はハウジングの価格設定で大炎上しました。
多くのインタビューで吉田Pはこの炎上が今までで一番ツラく、プロデューサー降板も考えたそうです。
価格を適当にして炎上しただけであれば、すぐに変更すれば良いだけです。
しかし様々な観点から真剣に考えて算出した価格であったため、吉田Pも方向転換するのに時間がかかりました。
ハウジング金額を決定した背景
炎上したハウジング金額を決定した背景には下記の2つがありました。
・レガシー(引継ぎ勢)と新規のギル格差が大きかった。
・サブキャラを使って複数、家を購入できたこと(購入はFC単位であったが、方法はいくらでもある)
運営が出した金額(答え)
この2つの点を考慮して、レガシーサーバーの一等地は下記の価格となりました。
()内は最安値のサーバー
・Sサイズ:50,000,000(5,000,000)
・Mサイズ:187,500,500(18,750,000)
・Lサイズ:625,000,000(62,500,000)
シャレにならない金額です!!!
金策手段が増えた現在でも無理な金額です。半分まで値下がりしたとしても絶望的です。
ウソだと思うかもしれないので、当時のパッチノートを参考までに載せておきます。
パッチ2.1「覚醒せし者たち」 パッチノート (2013/12/15) | FINAL FANTASY XIV, The Lodestone
運営の意図
運営の意図はある程度読み取れます。
・複数購入できないような金額にした。
・レガシーからギルを回収して、ギル格差を解消したかった。
特にギル格差を解消させるために、この金額にしたのだと思います。
当時のオンラインゲームはRMT業者などによるインフレが問題視されていたため、少しでもギルを回収してギル格差とインフレをなくそうとしたのでしょう。
しかしこのやり方はよくないです。
この方法には様々な問題点がありますが、まず前提としてRMT業者がいないとしても
インフレとギル格差は解消できない
一時的に解消されたとしても、もとに戻ります。
だからこの手法は悪手と言わざるを得ないです。
何でインフレとギル格差を解消できないかを書くと、それだけで終わっちゃうからまた今度!
この後の対応
この炎上後、運営は大きく方針転換します。価格差を大きく減らしたのです。
価格によって複数の購入を防ごうとするのではなく、早い者勝ちにして複数の購入を防ぐ方針になったようです。
現在と同じログイン戦争に勝って早く土地を購入するやり方です。
サーバーなどの問題からハウジングエリアを簡単に増やせないため、この方法が一番妥当だと思います。
この記事だけでは「FF14の経済政策は良くなかったね」で終わるだけですが、後半の漆黒では「FF14の経済政策スゲー!!」と思うようなことを、吉田Pはやるのでした・・・