鬼畜勇者

鬼畜勇者の異世界召喚 6話 鬼畜勇者 受付嬢の妹を助ける

「頼み事をされる」

異世界人は軒並みチートな能力を持っており、それを頼りに多くの者が彼らに頼み事をする。

時には話術を使い、時には政治力を使い、時には報酬で釣り、必死に依頼を頼み込む。

昨今ではそれを嫌がって田舎に引っ越したり、洞窟に住んだりするのが異世界人のブームらしい。

確かに依頼が面倒であれば、依頼を受けられない場所にいるのが最善である。

ただ多くの異世界人は断れず頼みを引き受けるになる。そしてそこから始まる様々な人の縁やイベントに絡め取られていく。

鬼畜勇者スサノオはいかにして乗り越えていくのだろうか。

スサノオがミコトへの「お仕置き」が終わると既に辺りは暗くなっていた。

ミコト「ぜぇぜぇ、男の人は一度出したらしばらくできないと聞いていましたけど、なんでスサノオ様は何度でも出せるのですか」

ベッドの上でシーツに身を包みながら、ミコトはスサノオを恨めしげに見た。

スサノオ「オレ様をそこらの男と比べるのがおかしいのだ」

ガハハハと笑いながらスサノオはミコトを抱き寄せて唇を奪う。

ミコトは抵抗せず身を委ねている。

スサノオ「おまえもなんだかんだ言いながら最後は・・・」

スサノオに耳元でつぶやかれ、ミコトは顔を真っ赤にした。

始めてから数回であんなに乱れたミコトも人のことが言えないからだ。

スサノオ「そろそろ夕飯だから準備をしろ」

スサノオは抱きかかえていたミコトをベッド下ろし身支度を始めた。

スサノオ達が夕食を食べに部屋を出ようとすると、階段を登る音が聞こえてきた。従業員であれば静かに登るはずだが、急いでいるのか大きな音である。

そして足音はスサノオの部屋の前で止まった。

受付嬢「スサノオさん、いらっしゃいませんか」

ノックと共に乱れた呼吸で部屋の主を訪ねていた。

普通はノックしてから数秒おいてから声を掛けるのがマナーである。

それを忘れて同時にしているので、彼女は相当焦っているのがわかる。

スサノオ「・・・何のようだ」

夕食の邪魔をされて少々気が立っている。

受付嬢「お願いです、妹を助けてください!」

スサノオ「断る」

スサノオは賢者タイムに入っていた。

通常であればエロ鬼畜のスサノオは美女相手ならとりあえず話を聞く。自分がナンパするレベルの美女であればなおさらである。

しかしついさっきまでミコトに「お仕置き」をしていたので、スサノオの性欲は流れ去り、冷静な判断を下させる賢者タイムに入っていたのである。

彼の頭に浮かぶのは空腹。さっさと夕飯を食べに行き、次の煩悩を満たそうとする意思だけであった。

ミコト「アンナさん、もしよろしければ食事をしながら話してもらえませんか」

受付嬢(アンナ)「そんな悠長なことをしている場合ではないんです。妹のシエルがいなくなってしまったのです」

最近の王都では少女が失踪することが多く、ギルドでも捜索依頼が多い。

しかし多くの人は気づいている。犯人がどこかの貴族であると。

犯罪を請け負う犯罪ギルドならもっと慎重に利口なやり方をするはずであり、ここまであからさまに法を破るのは貴族以外考えられないからである。

だから今回の失踪もこれまでと同じように見つかることはなく、未解決のままとなるだろう。

受付嬢のアンナは泣きながら顔を被うが、賢者タイムのスサノオに通用しない。

スサノオ「だから何だというのだ。Aランクでないオレ様には関係ないだろう」

昼間のナンパを断られていることを暗に伝えて、スサノオは下の食堂に向かおうとした。

スサノオ「おい、なんのつもりだ」

ミコトがスサノオの裾を握り、引き留めた。

ミコト「スサノオ様、私からもお願いします。アンナさんの妹を助けていただけないでしょうか」

実は冒険者ギルドの賭けをミコトが手配できたのは、受付嬢として顔の広いアンナが手伝っていたからだ。

王宮暮らしで賭けなど初めてのミコトがトラブルなしで賭けの手配をできるわけがない。

しかもアンナは謝礼のお金も受け取らなかった。そういった経緯があり、ミコトはアンナの名前も人柄も知っており、彼女を助けてやりたいと思ったのだ。

アンナ「お願いします。必ず恩は返しますから、妹を助けてください。」

アンナはスサノオに縋り付いている。

昼間、落ち着いていた受付嬢のアンナがここまで必死に縋り付くということは、よっぽどその妹が大切なのだろう。

スサノオ「わかったから!助けてやるから離れろ」

人目を避けるためスサノオは自分の部屋に戻った。

スサノオ「その妹の姿を思い浮かべろ」

アンナは目をつぶり、スサノオの指示通り妹の姿を思い浮かべた。

天真爛漫な笑顔で自分を姉と慕ってくれる姿。手足が細く踊りの映える姿。思い出せば出すほど、大切な妹を失いたくないと思う。

目をつぶるアンナの額にスサノオは自分の額を当てた。

スサノオ「攫われるだけあってかわいい娘だな」

アンナから妹を読み取りスサノオは少しだけ笑顔を浮かべた。

スサノオはアンナから少し離れると目をつぶり、腕を横薙ぎに払った。

ミコト「魔力を飛ばしたのですが?」

スサノオから魔力の波動を感じたミコトであるが、なんの魔術か判別できないようだ。

スサノオ「妹の場所はわかった」

アンナ「どこですか!すぐに助けに行かないと」

食いつくように尋ねるがバッサリ切り捨てされる。

スサノオ「行く必要はない」

スサノオは何かをつぶやくと空間を断つように腕を上から下に振り下ろした。

振り下ろした先では魔力が肉眼で見えるほどの線が上下に走り、次にパックリと左右に分かれ円形となった。

円形の先には別の場所の少女が映し出されていた

あっけにとられる2人をよそに、スサノオはそこに手を突っ込み、その少女を引っ張り出した。

その少女は突然のことで周りを見渡すがよくわかっていない。

アンナ「シエル!」

アンナは妹のシエルを抱きしめた。

スサノオ「飯に行くぞ、ミコト」

スサノオは戸惑うミコトを連れて下に降りていった。

残ったのは無事を安堵し、泣き合う姉妹だけであった。

ミコト「スサノオ様、ありがとうございました」

スサノオ「あれくらいオレ様にかかれば大したことない」

大したことないと言っているが、ミコトはあのような魔術を見たことも聞いたこともなかった。

スサノオ「あの受付嬢からは後で『お礼』してもらうが、お前も『お礼』してもらうからな」

ミコトがお願いした分もカウントに入っていたようだ。

ミコト「さっき大したことないってかっこよく言ってましたよね」

スサノオ「それはそれ。これはこれだ」

やっぱりスサノオはエロ鬼畜であった。

ミコト「わかりました。せめて体を綺麗にしてからにしてください」 一方でミコトは調教の効果が