面白いゲームは星の数ほどありますが、任天堂を代表するゲームと言われれば多くの人は「マリオ」を挙げるでしょう。今回はマリオオデッセイをレビューです。
安定した面白さ
任天堂を代表する作品なだけあって、安定した面白さです。奇をてらうことなく、マリオ本来の面白さをそのまま継承しています。
すぐには見つかれないけど、30分くらい探せば見つかるパワームーン(これを集めることで次のステージに進めることができる)
走り出しのもっさり感・方向転換のため等、マリオ独特の操作感
難し過ぎないけど豊富に用意されたギミック・リアクション
ステージごとにしっかり色づけされている音楽
子供はもちろん、大人も楽しめる難易度となっています。また用意されているパワームーンもかなりの数があるので、全てを集めるとなるとベテランでもかなりの高難易度となるでしょう。
帽子アクションの幅広さ
今回は帽子投げのアクションが追加されました。帽子を当てることで敵を操ることもでき、ステージ探索の展開が広がっています。
私はハンマーブロスを操作するのが好きで、無駄にハンマーで弾幕を張りながら進んでいました。敵に回るとハンマーブロスは厄介ですが、自分が使えると非常に強力な弾幕を張りながら進むことができ敵を一掃します。足が遅いが玉に瑕です。
また帽子アクションは敵を操ることに目が行きがちですが、この帽子を使ったアクションは他にもあり、アクションの幅・難易度の幅が広がっています。
CM素材と世界観が違う
今回のマリオのCMは主題歌がついたこともあり、かなりインパクトがありました。そして主題歌に負けない「キャラの素材」もありました。ティラノサウルス(以下、恐竜)や都市の国「ニュードンク・シティ」(都市の国)です。それがマリオの世界観と合っていないのです。
もちろん上に書いたとおり、全ての素材は制作陣が丁寧に作っています。ただただデフォルメの度合いが違うのです。まるでCM用に恐竜も都市の国を用意したかの用に感じられるのです。
マリオの世界ではステージもキャラクターもかなりデフォルメが効いています。一方でCMで登場していた恐竜はかなりリアルに作られています。
別にリアルな恐竜が悪い訳ではありません。恐竜が出てくる最初のステージをやると、確かに恐竜を操作するのは楽しいです。縦横無尽に暴れるのも快感です。ただ恐竜以外はかなりデフォルメが効いているので、かなり恐竜が浮いている気がするのです。
都市の国も同様に結構リアルに作られていますが、敵はかなりデフォルメされているので、無理矢理感が強いです。
ただ勘違いして欲しくないのが、ボーカル曲「Jump Up, Super Star!」と合わせた都市の国内の昔のステージは調和がとれていて非常に良かったとおもいます。
まとめ 任天堂のゲーム作りの上手さが出てます
CM素材と世界観で悪く書きましたが、このマリオもやっぱり面白かったです。
ただ難しくするだけなら誰でもできますが、子供も大人も楽しめる難易度にするには本当に難しいと思います。
その難易度をこのマリオでは実現しています。ゲームの基本を押さえているからこそできる職人芸です。
上手なゲーム作りのノウハウがあるうちは任天堂は安泰でしょう。