ゼノブレイド2

ゼノブレイド2 クラウスが見せた、レックスの恐れ

ゼノブレイド2の10章で創造主クラウスはレックス達に悪夢を見せました。クラウスはレックスたちが「何を考え、何をの望み、何をなし得てきたのか」を知るためにあのような悪夢を見せたと言います。

悪夢の正体はレックスたちが抱えている恐怖だとクラウスは説明します。

今回は創造主クラウスが見せた悪夢について考察したいと思います。

悪夢の正体

あの悪夢だけを見ると勘違いしてしまうかもしれません。ニアもメレフもトラもジークもみんなレックスに対して悪感情があると。

もちろん絶対にないとは言い切れません。ただクラウスが見せた悪夢は真実を映しているわけではないのです。レックスが抱えている恐怖を具現化しただけに過ぎません。だからみんながあのような悪感情を持っているとは限らないのです。

それを踏まえて考察すると、レックスが抱える恐怖についてがわかってきます。

古い装備のスペルビア兵


このシーンで気になるのはスペルビア兵の装備が古いことと、レックスがそれに気づくことです。

ヴァンダムさんのような歴戦の傭兵や、メレフのようなスペルビアの高官ならわかります。しかしレックスはどちらでもありません。またレックスは少年であり戦争が嫌いです。なぜレックスは気づいたのでしょうか。

答えはレックスが幼いころ戦争難民であり、両親を失っているからです。その際にスペルビア兵を見たから無意識のうちに覚えていたのでしょう。レックスの出身については別のページで考察していますので、気になった方は読んでみてください。

そしてレックスの周りにはしゃれこうべ(ガイコツ)が6つあります。6つの解釈はたくさんあると思います。

ニア・メレフ・トラ・ジーク・ホムラ・ヒカリ

ニア・メレフ・トラ・ジーク・ヴァンダム・カスミ(ファン)

レックスの父親・母親・ホムラ・ヒカリ・ヴァンダム・カスミ(ファン)

コルレルおばさんが「レックスはもう誰も失いたくないんだろう」と説明していました。その仲間を失う恐怖がここで表現されているのでしょう。

ここでは戦争と大切な仲間を失うことを恐れていることがわかります。

レックスは何を恐れているか

レックスが目指していた楽園が水もなく、植物が育たない荒地であったことが判明しました。

その直後であるため、レックスはメンバー全員に負い目があります。そのためこの悪夢では全員から楽園に連れてきたこと責められます。それ以外のことを個別に考察していきます。

ニアの嫉妬

7章でニアに思いを告げられたレックスでしたが、ニアもみんなも大好きだとあいまいな回答でした。戦闘中であったこもあり、ニアも納得してそのままあやふやなままとなっていました。

私はその時、レックスは勘違いしていて、ニアの思いに気づいてないんじゃないかと思っていました。しかしこの悪夢は本人の恐怖を映し出すもの、

ムービー中のレックスの様子を見ると無意識だとわかりますが、レックスはニアの思いに気づいていることがここでわかります。

余談ではありますが、ビャッコの追及がかなり的を得ていますね。

他のメンバーへの恐怖

ほかのメンバーについては、さほど考察する内容ではないので簡単にまとめます。

メレフ:レックスと一緒にいなければ、ネフェル皇帝を守ることができたのに。
6章でネフェル皇帝は死にかけたので、それが影響していると思われます。

メレフ:スペルビアの民の弔いだ
スペルビアのアルスはそろそろ寿命であるため、住む場所がなくなるため。

トラ:ドライバーに成れてずるいも!
ハナ:ハナも本物のブレイドになりたかったですも!
解説不要ですも!

サイカ:天の聖杯をジークに渡しな。
ジークは英雄アデルに憧れておりそのアデルと同じようにジークが天の聖杯を持つのにふさわしいということがレックスの無意識の恐怖となったのでしょう。

セイリュウの問答

セイリュウからは騙して楽園に連れてきたとか、天の聖杯を渡せなど責められません。それはレックスがセイリュウに絶大な信頼を寄せているからであり、責められる恐怖を一切感じていないからです。

しかしレックスのサルベージャーの仕事に付き合わせている負い目はあるようです。それがセイリュウとレックスの問答になって表れています。

セイリュウはレックスに尋ねます、アルスとして何のために生きているのか?レックスを背に乗せて雲海に浮かんでいるだけでいいのか。それがわしの全てなのかと。

アルスは人と共に生きるように運命づけられています。だからアルスのセイリュウが人であるレックスに生きる目的を聞いてもおかしくはないのです。

ホムラとヒカリの食卓

悪夢の最後にレックスはイヤサキ村にたどり着きます。そしてコルレルおばさんの家でホムラとヒカリが出迎えます。

これまでのシーンはすべて夜のように薄暗くなっていましたが、ホムラとヒカリのシーンだけはいつもと同じでした。

もし仮にホムラが悪夢を止めなければどのような展開になっていたか正直このシーンだけは私にも正確なことはわかりません。

強いて言うなら、ヒカリみたいな押しの強いホムラがいて、ホムラのように気を使うヒカリがいたことがヒントになると思います。私の半分妄想ですが、可能性としては2つあります。

通常の明るさのシーンということで、ホムラとヒカリと過ごす日常シーン

最初は明るい日常シーンかと思ったら徐々に他のメンバーのように画面が薄暗くなり、最後は恐怖による心を抉るギャップ狙いシーン

日常シーンはホムラとヒカリとレックスが仲良く過ごすだけ。ギャップ狙いシーンは最終的にホムラとヒカリどっちを選ぶか悩む修羅場シーン、更に恐怖を掻き立てるなら、どちらを犠牲にするかを選ばせる究極の選択シーンとなりそうです。

正直なところホムラが止めなかったらどうなっていたのか興味本位で見てみたいと思います。

まとめ レックスが恐れていること

つねに前向きなレックスですが、そんな彼にも恐れていることがあるとわかったと思います。

特にニアの思いがレックスに伝わっていたこともわかったと思いますので、ニアのファンの方々も安心していただければと思います。

むしろレックスからしたら、エンディング後が修羅場になりそうです。