多くの人が、レックスはホムラにお願いされたから楽園を目指していると思っています。
確かにCMでレックスは「ホムラを楽園に連れて行く」と何度も言ってましたから勘違いするのも当然ではあります。
実際にはレックスはホムラと出会う前から楽園を真剣に目指していました。そこで今回はレックスが楽園を目指す理由を考察します。
レックスとニアのウズシオでの会話
レックスはホムラと出会う以前から楽園を探していました。実際に1章でシン達と共にウズシオに乗り、沈没船まで向かっていった際に、ニアに自分が楽園を目指していることを話しています。
そして楽園にいける道具がサルベージできかもしれないということを話しています。
ニアにはあきれられてしまいましたが、その気持ちは真剣でした。そして楽園の道しるべとなるホムラと出会います。
なぜレックスはそこまで真剣に楽園を探していたのでしょうか。
ホムラが知ったレックスが楽園を目指す理由
イヤサキ村でホムラはレックスの過去と両親についてコルレルおばさんから教えられます。
レックスは2歳の時に戦争の難民となり、故郷を失ったこと、両親を失ったこと。もう誰も失いたくないから、楽園を目指すためにサルベージャーになったのだと。
楽園が見つかれば、数少ないアルスや資源を奪い合う必要もなく、大地が沈む不安に怯える必要もなくなる。
みんなが安心して暮らせる場所があるから戦争もなくせると考えて、レックスはサルベージャーになったのでした。
確かに夢物語の目標ではありますが、レックスなりに真剣に考えたのでしょう。情報が集まりやすい商人の集うアヴァリティアに拠点を置いているのもそのためでしょう。
このことを知っていたから、7章でホムラとヒカリは「ここで私たちがいなくなっても、あなたはいつか楽園へと行ける。だから(私たちを放っておいて)」とレックスに伝えたのです。
私たちがいなくても、レックスが望んだ戦争のない、誰も失わない世界にすることができると、ホムラは伝えたのです。
徐々に変わったレックスが楽園を目指す理由
最初はレックスも、ホムラに命を分けてもらったから、お礼に彼女を楽園に連れて行こうと考えていました。
しかし彼女の優しい性格、世界を灼き、悔いた過去、そして天の聖杯のブレイドとして強力な力を持つゆえの運命を知っていきます。
徐々にレックスの気持ちは命を分けてもらった義務感から変わっていきます。そしてレックスはホムラとヒカリに告げるのです。
「オレは君のために楽園に行く。君一人だけのために楽園に行ってみせる」と戦争をなくすためでもなく、みんなのためでもなく、ホムラ・ヒカリのために楽園に行くと。
そしてホムラ・ヒカリに楽園に行って創造神に自分達の存在を消してもらうのではなく、自分が何のために生まれてきたのかを、レックス達と彼女達の未来がどこに向かおうとしているのかを創造神に教えてもらおうと呼びかけたのです。
レックスの楽園を目指す目的が、世界のためでなく、ホムラ・ヒカリのために変化していたのです。
声優の演技もさることながら、考えられたカメラワーク、細かな表情表現がされており、ゼノブレイド2で私が一番好きな名シーンです。
まとめ レックスが楽園を目指す理由
最後にレックスは楽園を目指す理由をまとめると
「世界から戦争の目的をなくし、誰も失わない世界を目指すため」→「ホムラ・ヒカリがなぜ生まれてきたのかを創造神に聞くため」に変わったのです。