ゼノブレイド2

ゼノブレイド2 なぜレックスは天の聖杯・第三の剣を使えたのか?

レックスはなぜ天の聖杯・第三の剣を使えたのでしょうか?

本編でも説明されていましたので、わかっている人も多いと思いますが、別の考察の土台にたるため、改めて考察したいと思います。

天の聖杯・第三の剣とは?


ルクスリア王は、英雄アデルですら扱えなかったほど強い力を持つ剣、天の聖杯・第三の剣を説明しました。

そしてあまりに強大な力であるため、ホムラとは別の場所に封印されたと伝えられています。

6章で古王国イーラ最強のブレイドである「シン」にレックスは破れ、ホムラを連れ去られました。彼女を取り戻すための力を得るために、レックスは天の聖杯・第三の剣を得るために「エルピス霊洞」に向かいました。

アデルからレックスへの助言

レックスはエルピス霊洞の最深部にて、英雄アデルの幻影と出会います。そこでレックスはアデルに助言を受けました。

「彼女(ホムラ・ヒカリ)の全てを受け入れること」

ホムラ・ヒカリはイーラを滅ぼした自身の力を恐れており、また周囲の人間を不幸にするのではないか、と彼女達は考えているとアデルは指摘したのです。

そして最後にレックスが望む「みんなを守れる力」を得る方法を授けます。

「彼女が抱く恐れの全てを君が受け入れたとき、君は真のドライバーとなれるはずだ」

その後、現れた第三の剣は朽ち果てており、すぐに消えてしまいました。仲間は落胆していましたが、レックスだけは自身ありげに皆に語りました。

「大丈夫 オレもう負けないよ」

アデルの助言で大事なことがわかったのです。

ホムラとヒカリの強大な力も含めて、彼女達の全てを受け入れること。それがドライバーとブレイドの絆の本当の意味であること。

それによって、天の聖杯の力を全て引き出せる真のドライバーになれる、天の聖杯・第三の剣を使いこなせるようになるということです。

 

ホムラ・ヒカリの願いとレックスの決意


レックスは再度、メツ・シンの2人と対峙します。天の聖杯であるメツだけなら、なんとかなりましたが、「シン」はやはり強敵であり、頼みのニアの回復も妨害され劣勢となります。

激戦の中、目覚めるはずのないホムラ・ヒカリからレックスに語りかけます。

メツはホムラ達はコアクリスタルがボロボロであるため、もう目覚めないと言っていましたが、コアクリスタルの半分はレックスにあるため、レックスにだけ意思疎通ができたのでしょう。

当初はアデルの指摘通り、ホムラとヒカリは自分たちの力を恐れ、世界のため、レックス達のために自らの消滅を望みました。

しかしレックスの決意が彼女達の胸を打ちます。

「オレは 君と(楽園に)行きたいんだ」

「楽園に 君と二人で」

「約束だろ?」

「オレは君のために楽園に行く」

「君一人だけのために楽園に行ってみせる」

これは何気ない言葉のように聞こえますが、レックスにとってかなり重要な発言です。

もともとレックスはアルス(領土)を巡る戦争をなくすために、楽園を探していました。それはサルベジャーになるほど強い思いでした。

それが彼女達のためだけに楽園に行くと言ったのです。この決意の重さはホムラ・ヒカリもよくわかっているはずです。

「だから行こう」

「そして確かめよう」

「君が何のために生まれてきたのかを」

「俺たちと君の未来がどこに向かおうとしているのかを」

「オレを信じて欲しい」

「オレは君のために二度と世界なんて灼かせない」

「だから 君の全てをオレに」

「このオレにくれ!」

レックスの決意が彼女達に届き、最後にホムラとヒカリは自身の全ての力、世界を滅ぼせる「アイオーン」をレックスに見せ、それでも私たちが欲しいか訪ねます。

そしてレックスは「アイオーン」すらも受け入れ、彼女の手を取りました。それによってホムラ・ヒカリもレックスと共に、自分の強大な力・運命を背負い、受け入れる決意を固め全ての力を引き出せるようになりました。

レックスが彼女達の全てを受け入れる覚悟を持つだけでなく、ホムラ・ヒカリも世界を灼いたトラウマを乗り越え、レックスの覚悟を受け入れて、全ての力を引き出すことで天の聖杯・第三の剣を使いこなせると考えるべきでしょうか。

アデルはなぜ天の聖杯・第三の剣をつかえなかったのか


アデルが天の聖杯・第三の剣をつかえなかったのは、本人も言っていたとおり、アデルが天の聖杯の真の力を恐れたからです。

ただこれでアデルが臆病というのは早計です。

アデルがヒカリと同調する前に、既にメツが別のアルスを沈めています。それだけでなく、現在進行形で世界各地にメツが暴れており、その強大な力の爪痕を残しているのです。

500年前に世界を灼いたと伝聞で聞いているレックスと、現在進行形でアルスを沈め、世界を混乱の渦に巻き込んでいる時のアデルでは、その恐怖度合いが全く違うわけです。

私たちの価値観でいうなら、自分の同僚が核兵器を持っているとします。500年前に核戦争があったのと、現在進行形で核戦争が起きているのでは、同僚が持っている核兵器の恐怖の度合いが全く違うでしょう。

500年前に徳川家康が核兵器で日本統一したとしても、それは過去のことであまり恐怖を感じませんが、現代で核兵器で世界統一しようとしたらかなりの混乱が起こるでしょう

まとめ レックスが全てを受け入れたから、天の聖杯・第三の剣を使えた

レックスがホムラとヒカリの全てを受け入れ、彼女達がそれに応えました。それによって天の聖杯・第三の剣が使いこなせるようになったわけです。

ではそもそも、なぜ天の聖杯・第三の剣が封印されたかは、別のページに考察したいと思います。