今回レビューするのはスーパーマリオブラザーズUデラックスです。この作品はWiiUで発売された「スーパーマリオブラザーズU」と「スーパールイージU」をまとめ、操作キャラを追加した物です。
そのためWiiUでプレイ済みであれば買う要素は薄いです。追加キャラも「キノピコ」「トッテン」という操作が簡単になる初心者救済キャラクターなので、WiiUでクリアしていると目新しさはないと思います。
逆にWiiU版をプレイしていない方はボリュームもあり、コースもギミック満載で楽しめると思います。
最初からピーチ城が見えます
通常のマリオは終盤にならないとピーチのいる場所、つまり最後の場所がわからないですが、今作は最初から見ることができます。
それがどうしたと軽視されがちですが、最初からゴールの場所がわかることで、自分が全体の何割くらいまで進めているかということがわかるのです。
これまでのマリオではゴールまでの距離がわからないまま、延々とプレイしていく必要がありました。中にはモチベーションを維持できない人も多かったと思います。
今作では最初からゴールまでがわかります。だから大体半分までクリアできた、明日も頑張ろう。10回以上やってもコースがクリアできない。でもあと少しでピーチ城だから頑張ってみよう。
ゴールが見えているおかげで、例え難しいコースに直面しても、こんな風にやる気を維持しやすいのでこの仕組みは良いと思います。
マリオは結構すべります
最近のゲームはプレイヤーがボタンを押せば、すぐにその通りに動いてくれます。現実では慣性や反動があって不可能な動きであっても対応してくれます。
一方でファミコン時代からマリオの操作性は良くも悪くも独特でした。私のような初心者からするとマリオは急に止まらないから動かしにくいと思う人もいれば、あの動きがあるからテンポ良く進めることができるんだとベテランも大勢いるでしょう。
その点については人それぞれに考えがあると思います。ただ一つだけ言えるのは、マリオの独特な操作性はゲームに難易度を加えており、制作陣はそれを活かしてゲームを面白くしているということです。
YouTubeなどのサイトで上手なプレイが挙がっており、端から見れば簡単に思えます。しかしプレイするとかなり難しいんですよね。マリオの癖のある操作性があるから、このギャップが生じ、プレイするだけでなく、見世物としても成り立つのでしょう。
クリアできなくても救済措置は万全です
アクションゲームなので経験値やレベルはないため、どうしてもクリアできないこともあると思います。実際に大人の私でも序盤から20回以上リトライするコースもありました。それでもさすが任天堂、救済措置は万全です。
簡単なキャラクター「キノピコ」「トッテン」
先ほどマリオは操作性が独特と書きました。その独特性を薄くしたキャラクター「キノピコ」が今作では追加されています。さらに敵に当たってもミスにならない「トッテン」というキャラクターも追加されました。
おてほんプレイでコースクリア
もしかしたら「キノピコ」「トッテン」を使ってもクリアできないこともあると思います。その時はなんとルイージが見本としてクリアしてくれます。
もちろん自分が最後まで粘っても良いですし、ルイージの力を借りても良いです。コースの中には難しいコースもあり、大人でもどうしてもクリアできないこともあると思います。1つのコースでゲームクリアを諦めるのはもったいないので、良い制度だと思います。
リトライのテンポが悪い
マリオはアクションゲームであり、全てのコースをミスせずクリアするのは至難の業であり、多くの人はリトライすると思います。そして今作はリトライのテンポが悪いです。
ミスして再挑戦しようとしても、毎回ワールドマップに戻されます。アイテムを使って有利にすることもありますが、それなら選択性にしてもいいはずです。
毎回ワールドマップに戻されるアクションを見せられ、しかも再挑戦するときにコースのロードも挟むため、かなりテンポが悪いです。これについてはファミコン時代やスーパーファミコンの時代の方が良かったので残念です。
歯ごたえあるゲームをやりたい方におすすめ
他にも様々要素がありますが、公式サイトの方が正確でわかりやすいので、敢えてここでは書きません。
大人の自分でも結構難しいので、今作のやり応えはかなりあります。気軽に楽しみたいのであれば、アプリの「マリオラン」の方がいいです。あちらの方が初心者むけでなじみやすいです。
やり応えがありボリュームがかなり多いので、任天堂スイッチでやるゲームがない人、YouTuberとして見せるゲームをやりたい人にはおすすめできる作品です。