ゼノブレイド2

ゼノブレイド2 なぜアデルは天の聖杯・第三の剣を分けて封印したのか?

以前に「なぜレックスは第三の剣を使えたのか?」という記事を書きました。今回はそれの続編になります。

「なぜレックスは第三の剣を使えたのか?」では、レックスがホムラとヒカリの全てを受け入れ、彼女達がそれに応えました。それによって天の聖杯・第三の剣が使いこなせるようになったと書きました。

追加で疑問が湧いてきます。なぜアデルは天の聖杯・第三の剣をわざわざ分けて封印したのか?という疑問が出てきます。

ホムラ・ヒカリは大型船に封印して雲海に沈めた。一方で天の聖杯・第三の剣は王家の霊洞に隠した。

天の聖杯・第三の剣が使えるか否かは彼女達との絆次第であり、何でわざわざ違う場所・方法で分けたのか。それを今回は考察したいと思います。

目的1:天の聖杯・第三の剣自体を危険と判断したから


アデルは天の聖杯・第三の剣を使いこなすことができず、ヒカリを暴走させてしまいました。その結果、古王国イーラを滅ぼすことにつながりました。

それによりヒカリは自身を封印したのですが、予想外のことが起きました。天の聖杯・第三の剣がそのまま残ってしまったのです。

ブレイドがコアクリスタルに戻る際には武器も同時に消えます。それは天の聖杯であるヒカリも同じはずです。実際に3章でホムラがヒカリに変身する際には、剣も変形していました。

しかしヒカリが暴走し、自分を封印しても、天の聖杯・第三の剣はそのまま存在し続けました。

普通に考えれば、ブレイドがいない武器は役に立ちません。しかし天の聖杯はヒカリとメツしかおらず正確なことがわかりません。もしかしたらブレイドがいなくても力を引き出すことができ、悪用されてしまうかもしれません。

だから念には念を入れて封印した。というのが目的の一つ目です。

目的2:ホムラ・ヒカリの囮にするため

アデルは人が天の聖杯と共に歩むためには時間が必要だとして、ホムラ・ヒカリの封印に手を貸しました。それも大型の船を用意し、そこに彼女達を安置し雲海に沈めました。

非常に手が込んでいます。そのため「シン」たちがホムラ・ヒカリの封印を解くために大金を払い、大勢のサルベージャーを手配する必要がありました。

それに比べると天の聖杯・第三の剣はかなり雑に見えます。古王国イーラ王家の霊洞と言っていますが、リベラリタス出身(私の予測では古王国イーラの血筋)の人間なら開けられ、実際にセイリュウは何人もの人間が入っていると言っています。

沈んだ大型の沈没船と霊洞、かなり扱いが違いますよね。これはホムラ・ヒカリから目をそらすため、敢えて入りやすい所に天の聖杯・第三の剣を封印したのではないかと考えられます。

しかもこの霊洞は厄介なことに、アベルが魔改造しており、ホムラ・ヒカリがいないと最深部に入ることはできません。

つまり誰でも入れる場所にありながら、ホムラ・ヒカリがいなければ天の聖杯第三の剣は手に入れることができないのです。だから安心して囮に使うことができたというわけです。

まとめ 世界の平和を願ったアデルの目論見

アデルがホムラ・ヒカリと天の聖杯・第三の剣を分けて封印したのは、第三の剣の悪用を恐れたのもありますが、一番の理由はホムラ・ヒカリを隠すための囮にするためでしょう。

その証拠に7章でルクスリア王が天の聖杯・第三の剣について書かれた書物を持っています。本来ルクスリア王家は元々反アデル陣営であり、そのような書物があることがおかしいのです。つまり意図的にアデルが流したとしか考えずらいのです。

だからセイリュウが言っていた通り、大勢の人間がエルピス霊洞に行くくらい多くの人間が知っていました。一方でホムラ・ヒカリが封印されていた沈没船については「シン」達が見つけるまで、誰も知らなかったのです。

「シン」がホムラ・ヒカリを見つけてしまったとはいえ、500年間ホムラ・ヒカリの封印を守れたので、アデルの目論見は成功したと言えるでしょう。

むしろ500年間生きている「シン」「メツ」「マルベーニ」に隠し通せたのがすごいです。